こんにちは、院長の中野です。

寒さも増して冬本番となり、一段と乾燥しやすい季節になりました。みなさんどうお過ごしですか? 今回はかゆみについて書こうと思います。かゆみってとってもいやですよね。痛いのも嫌だけれど、かゆいのはもっと嫌かもしれません。頭の中が一日中かゆみで占領されてしまうかもしれません。女性のデリケートゾーンは、そんなかゆみが出やすい場所の一つです。

例えば・・・疲れた時や抗生物質を内服した後、糖尿病がある方、妊娠中などは「カンジダ腟炎」になりやすくなります。閉経すると腟の分泌物が減少するために乾燥しやすくなり、「萎縮性腟炎」という炎症が起きてかゆみがでたりします。性交渉などがきっかけで「トリコモナス腟炎」になることもあります。帯下が多かったり、尿漏れなどがある方は「接触性皮膚炎」いわゆる「かぶれ」がおきてかゆみがでたりします。

かゆみで困ったら、まず試してほしいことは陰部を石鹸で洗うことをやめることです。アルカリ性の石鹸で陰部を洗うと、腟内の乳酸桿菌という弱酸性の良い菌が減少してしまい、雑菌などが増える原因になります。ぬるま湯だけで洗うか、石鹸を使いたい場合はデリケートゾーン用の弱酸性の石鹸を使うことをお勧めしています。閉経後の方はお風呂あがりなどに保湿をする習慣をつけるだけでもかゆみは和らぐ方もいます。

かゆみがおさまらない場合には、原因となるような菌がいるかどうかを検査することも大切です。ぜひ、お気軽にご相談ください。
院長:中野章子